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この作品は作者がリハビリのために、日々何か書こうとして、ネタに困って、ある聖書関係の子雑誌からネタを引っ張ってきて、個人的曲解により、適当な文章を形成しているものです。
そんなわけで、聖書にかんして、神に関して、真剣な方は読まないほうがいいかもしれません。
そんなわけで、暇つぶしに読んでやるよ~みたいな方はどうぞ~。
『不信心者の個人的に不幸な日常』第二弾です
そんなわけで、聖書にかんして、神に関して、真剣な方は読まないほうがいいかもしれません。
そんなわけで、暇つぶしに読んでやるよ~みたいな方はどうぞ~。
『不信心者の個人的に不幸な日常』第二弾です
それは僕の支え。
幼い頃に母に聞かされた、僕の全てを支える言葉。
『神様は傲慢な人たちを取り除き、謙虚でへりくだった人たちだけをお救いくださるのよ』
だから僕は、謙虚であろうと決めた。神様を信じて、いつでもよい行いをして、いつだって傲慢にならないように気をつけて、へりくだった態度を常にしてきた。
いつか、救われるために。
「げほっ、がっ!」
「おぃ、手間かけさせんなよ」
胸が苦しい。息ができない。体から力が抜けていく。
なんでこんな目に合わなくちゃいけないんだ。僕は何もしてないのに。なんでこんな事になってしまっているんだ。
「いいから金よこせって。俺はお前と違って暇じゃねぇんだよ」
酷すぎる。なんで勝手に人が暇かどうかなんて決め付けてるんだ。そもそもお金っていうのは働いた代償のはずで、こんなことして人が奪うものじゃないのに。そうだ、僕がお金を差し出す理由なんてないんだ。
「ったくよぉ」
体動かない。やめてくれ、勝手に僕の財布をとらないで。なんでこんな酷いことをするんだ。やめろヤメロやめてヤメテクレ。
「……はぁ、大して持ってねぇのかよ。まあいいや、おら、もう行っていいぞ」
投げ捨てられるようにぶつけられた僕の財布。きっと中身はあいつが全部持っていってしまっているんだ。なんでだ、なんでだよ。
膝で強打された胸がようやく痛みの信号を和らげてくれた。けど、僕の体は動かない。今すぐにでも返してくれって叫びたいのに。声を出そうとしたら咳がでるだけで、何もいえない。
最低だ。人のものを自分のものの様に、あんな、あんな傲慢な人間は、いつか神様に排除されるんだ。
だから、僕は大丈夫なんだ。
いつか、あんな傲慢な人たちは死んで、僕のような謙虚でへりくだった人間だけが助かる。それだけが僕の真実。だから耐えられる。
「無様ですね」
いきなり声がきこえた。
顔を上げてみたら、同じ学校の制服をきた女子が僕を見下ろしていた。一瞬心臓が鷲掴みされたみたいになって、鼓動が激しい。あれ、でも今、この娘なんて言った。
「悔しくないんですか。取り返そうと思わないんですか?」
一瞬、頭が沸騰しそうに熱くなった。
悔しくないのか? 悔しいに決まってるじゃないか。
取り返そうとは思わないのか? 取り返したいに決まってるじゃないか。
でも、でも!
「相手が怖いですか、自分より大きいから、自分より力強いから」
何も言えない。だって、そんな事しても無駄だって分かってるから。どうしようもないし、自分のものだからって言って、返してもらえるわけないし。
「……聞こえてます?」
「聞こえてるよ。……いいんだ」
「何がですか」
僕の中ではもう終わったことなんだ。どうせ最後には僕が正しいって認められるんだから、だからいいんだ。
「いいんだ。ああいう奴らは、いつか裁かれるんだから……僕は……」
「はぁ、なら早く警察にでも行ったらどうです?」
この娘は、僕が受けていたようなことをされた事がないんだな。されたことがあるなら分かるはずだし。でも、それが普通なんだろうか。ならだめだ、普通じゃいつか間違ってしまいそうだ。この娘、ちょっと態度大きいし。
「……そんな事してもだめなんだよ。警察に言ったら、その後、もっと酷い目に合うんだから……それに裁くのは警察じゃないんだから……」
「警察じゃないって、ならあなたは誰にあの人が裁かれると思っているんですか?」
分かってない。分かってないんだ。なら教えてあげなきゃ。そうだよ、僕がこの娘に教えてあげなきゃいけない。僕が救ってあげなきゃ。
僕は下に向けていた顔を上げる。そしてその子の方へ身を乗り出して叫んだ。
「決まってるじゃないか! 神様だよ!
神様はああいう傲慢な奴らを排除して、僕みたいな謙虚でへりくだった人間を救ってくれるんだ!」
叫んだ瞬間、顎に衝撃がきて頭が真っ白になった。
「ああ、すいません、つい」
仰向けに倒れて、後頭部をぶつけて痛い。何が起きたんだろ、わからない。頭がくらくらして何も出来ない。
「えっと、大丈夫ですか?」
僕は大丈夫に見えるんだろうか。
「すいません、あなたが変な事を言うものでつい足が出てしまいました」
とんでもない。どうやら僕はこの娘に蹴られたらしい。世の中なにか間違ってる。色々間違ってることはおおいけど、こんな可愛い子がこんな凶悪な攻撃してくるなんて、絶対おかしい。
「それにしても神様ですか。本気でわたしは運がないのか、それともカミサマの嫌がらせなのか、まったく……」
足音が聞こえる。目の前がまだゆらゆらしていて分からないけど、あの娘はどこかへ言ってしまったようだ。残念だなぁ、少しでも伝わってくれればいいんだけど。
頭がぐらぐらする。あの男にやられたのより酷いようで、当分立てそうにない。頬に当たる風が少し気持ちいい。
不意に、僕の左胸に何かが触れているのに気付いた。続いて紙がかすれる音が聞こえた。
「ただのおせっかいですが、あなたの財布の中身です。財布の中にまで入れるのは面倒なので、後で自分で入れて置いてください。あ、少し金額が違っても文句言わないでくださいね」
なんだろう。ゆらいでた視界はいきなり固まった。
「……な、で」
「あなたが謙虚な人間なのかは知りません。あの人が傲慢な人なのかどうかも、知った事じゃないです。ただわたしが気分悪かったのでしました」
ようやく頭が回ってきた。どうやらこの娘はあの男から取られたお金を取り返してくれたみたいだ。……って、どうやってだろう。
「これもおせっかいですが、必要以上にへりくだった人って、見ていると苛立ちますから止めたほうがいいですよ」
また足音が聞こえた。多分、もう戻ってはこないんだろうな。
やめたほうがいいって言われても、僕には……。
『神様は傲慢な人たちを取り除き、謙虚でへりくだった人たちだけをお救いくださるのよ』
僕にはこの言葉しかないんだ。
まだ地面に横たわったままの彼の姿を見て、少し自分の行動に後悔している。
精神衛生上本当によろしくない場面に出くわしてしまったものだ。さっさと立ち去ってしまえばよかったんだろうけど。ああいう行為はどうにも嫌いで仕方がない。最初から見てればまた違ったのかもしれないけど、わたしが見たのは一方的な暴力と略奪の場面だけだったし。
しかし……。
『――神様はああいう傲慢な奴らを排除して、僕みたいな謙虚でへりくだった人間を救ってくれるんだ!』
わたしはとことんついていない。神様が大っ嫌いだというのに、何故神様を信じている人にこうも縁があるのだろうか。
それにしても、自分を謙虚でへりくだった人間と言い切る時点で、わたしはあの彼を謙虚だと思えないわけだけど。まあ、本人がどう思っていようが、傲慢な人間が消えて、謙虚な人間だけが生き残るなんて信じてないわたしには関係のないことだ。
「人間、自分を救えるのは自分だけだと思うんですけどね」
神の教えを守る人は心に安定を持てるのだろう。
支えさえあれば生きていける人は多いのだろう。
けれど、その支えのせいで生き難い人もいる。
それを守らなければいけない、そんな鎖で自分縛ってしまう。
それは本当にあなたの人生ですか?
決められた型にはまってしまった人生ではないんですか?
その類型で纏められてしまう生き方で、それでいいんですか?
そんなのは、それぞれが自分で決めることだ。
だから、わたし「は」それにこう答える。
い や だ !
そんな人生はお断りだ。
最低限の制限は人として生きてきたから、わたしにだってある。
でも、自分で自分を縛っていると思える生き方なんてまっぴらだ。
まあ、結局は人の考え方次第なんですけどね。
そんなわけで指慣らし思考慣らし、リハビリに適当文章書こう~の第二弾です。やった今回は短いぞ!
いや、なんか今日は他のもの書いてまして、気付いたら二十二時まわってまして、一時間くらいで書いたものだったりします。うわぁ~い適当だ~。
それにしても相変わらず、なんか喧嘩腰だなぁ。
こういう風に完璧に拒絶しちゃってるのもどうかと思う作者です。あ、最後の女の子のほうですよ。
なんか前回書いた時には「不信心者の個人的見解的物語」とか訳のわからない分類になってましたが、分類なんて数が増えてからでいいじゃないかと「切れっ端の文章」として纏めることにしました。
今回は日ごとに聖書を調べるからのネタです。なんかあの娘が主人公になりそうで怖い。うわー、どうしよう。
今日のネタである一文は。
「わたしは、ごう慢に勝ち誇る者たちをあなたの中から除き去る」 ――ゼパ 3:11
です。あ、これは一応略でして、正しくはゼパニア三章十一節です。
で、作中の言葉は、この一文の後に続く言葉も合わせての使いだったりします。
最近あらためて聖書の物語性を楽しんでいたりするんですが、読めば読むほど、神が人間くさく思えてきて仕方がありません。まあ、わたしの中では神様=人間なのでいいんですが。
そんなわけでリハビリ適当文章でした。
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