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Saoirseというサイトの遊び場です。その他小ネタを書き綴る場所です。 日記もこちらへ移行しました。
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 この作品は作者がリハビリのために、日々何か書こうとして、ネタに困って、ある聖書関係の子雑誌からネタを引っ張ってきて、個人的曲解により、適当な文章を形成しているものです。

 そんなわけで、聖書にかんして、神に関して、真剣な方は読まないほうがいいかもしれません。

 そんなわけで、暇つぶしに読んでやるよ~みたいな方はどうぞ~。

 『不信心者の個人的に不幸な日常』第三弾です。





 まどろみの中、ゆらりゆらりと眠る。そこは揺り篭のように気持ちがよくて、ふかふかで暖かいその場所では、わたしは弱くなれる。でも、ふと何かが気になった。気にしてはいけないと、わたしの中の何かが言っているのに、わたしはその声を無視して、目をそちらへ向ける。そこに見えたのは――赤

「……さいっあくの目覚めですね」

 嫌な夢をみたものだ。最近は見ることなかったというのに、朝から気持ち悪い。目を覚ますだけじゃなくて、寝起きにいきなり起き上がったものだから、頭から血がひいていって、痛い。
 とは言え、起きてしまったものはしょうがない。目覚ましが鳴る前だけど、今日は早起きということで、さっさと起きてしまおう。
 まだ僅かにふらつく頭を抑えながら、私はベットから立ち上がって、上着を手にとって冷蔵庫を目指して歩く。

「ふぅ……」

 朝の一杯。そう言うと、お酒飲みみたいで嫌だけど、朝に牛乳を飲むのはすでに十年以上続いている習慣なんだから、いまさら変える気もないし。冷たい牛乳を飲んで、少し頭がはっきりしてくるのを感じる。
 よし、もう大丈夫。さっさと朝食をとってしまおう。
 私はそう思って牛乳瓶を軽く水洗いすると、冷蔵庫を開けて――固まった。

 ない。見事なまでにないのだ。
 先ほど牛乳瓶を出す時には気付かなかったけど、今見てみると冷蔵庫の中には肉魚どころか卵も野菜すらなかった。ミネラルウォーターと牛乳、それに年中作っているお腹の調子を整えるお茶といった飲み物、それ以外にはちょこんと調味料があるのと、冷蔵庫の置くに脱臭剤が入っているだけで、食べれるものはなにもない。

「あ、っちゃぁ……」

 寝起きで頭が回ってなかったけど、思い返してみれば昨日の夜に冷蔵庫の中身は全部使ってしまって、明日の朝は早起きして学校に行く前にパンでも買おうと思ってたんだった。すっかり忘れてた。

「はぁ、仕方がない」

 思い出したら仕方がないことだ。幸い目覚ましはまだ鳴らないし、今日はよっぽど早起きできたみたいだ。と、思って少しおかしい事に気付いた。
 そう、冷蔵庫の中身がなくて、早起きしてコンビニにでも行こうと思っていたはず、だから目覚ましはいつもより早くセットしたんだけど……。外を見てみる。どうにも空は明るい。何やら凄く嫌な予感がしてきた。

「やっ、ぱり……」

 ベット脇の小箪笥の上に置いてあった目覚ましは、いつもより早い時間にセットされていた。うん、これは間違いない。でも、そのスイッチとなる部分が何故か引っ込んでいた。コレは可笑しいね、だって、これは目覚ましが鳴って、わたしが目覚めたら押して引っ込むもののはずだし。で、なにより――

「が、学校ーっ!」

 すでに全速で準備してもギリギリどころか、レッドゾーン振り切っている時間を指し示しているのはどうしたものなのかと。

 この日、私は今までで最高の速さで準備した自負がある。すぐに鞄の中身を見て、準備してない事に唖然としながらも、今日の授業道具をすぐさま敷き詰め、高速で制服に着替え、身に着けるものを身に着ける。そして、これまた速いくせに丁寧に顔と髪をセットして、きっちりと鍵を閉めて学校へと走った。
 うん、自分を褒めてあげたくなるくらい速かったと思う。でも、よく考えてみたら、いくら速くてもそれだけやってたら時間は喰ってしまうのだ。

 そんなわけで私の朝食抜きが決定した。


 走れ~走れ~、馬車馬のごとく~。
 なんて頭の中で変な歌を奏でている場合ではないのだが、何故か一度流れてきたそのメロディは、しつこく私の頭の中から離れてくれない。かなりうざい。
 そして学校の校門が見えた。……すでに閉まってたけど。

「はぁぁ……遅刻決定、ですか」

「そうだな」

「まったく朝からついてないです」

「そりゃ災難だな」

「……そんなわけなので見逃してくれませんか?」

「駄目に決まってるだろうが」

 くそう、こんな時は融通の利かないこの生活指導の先生が恨めしい。というか、何かと呼び出されるような事してるせいで、目をつけられてますしね。
 あきらめ半分、それでも恨みの視線は忘れず、遅刻者として私は自分の教室へと向かった。
 遅刻は遅刻、それは仕方がない。けど、なんなんだろう、この遅れて入ってきた私を見た瞬間に教室ないが静寂に包まれるのは、やはり私への精神攻撃だろうか、というかそんなに注視しないでほしいんだけど。
 そんな遅刻者として当然の罰を受けながら、少しずつ話し声が戻ってくる教室の中で、私は机に突っ伏していた。

 ああ、ついてないなぁ。

 そう、思って数分後、先ほどの言葉を後悔した。
 授業が始まり、教師が入ってくるのにあわせて鞄の中から必要なものを出そうとして、私の手が固まった。それはもう、一瞬で凍りついたように。
 ええ、なんといいますか。今日の朝、私はかなり慌ててました。それはもう、何時もならありえないくらいです。それはもう、遅刻するほどに慌ててましたとも。だけど、これはあんまりだろう。
 教室内に張ってある時間割を見る。そして、今日の日付を見る。

 はい、時間割の曜日間違えました。
 もうついてないって言葉を出すのが嫌になりました。


 そんなわけで、今日は一時限目から最悪の出だしでした。自分だけ教科書を持っていない。いえ、厳密には他にもいるんですが、主に勉強する気のない方々とか。ですが、毎日きっちりと勉強しに来ている私にとっては、授業についていきにくいあの状況はいかんともしがたいわけで。
 で、また机に突っ伏していたりするんです。

「大丈夫かぁ?」

 ああ、もう、次の授業も、その次の授業もどうしたらいいのか。というか、今日は一日こんな状況でいなくてはいけないのだろうか。拷問ですね。

「お~い、聞こえてる?」

「……なんですか」

「いや、珍しく教科書も出さずに、なんか授業中ずっと怖い顔してるから、なんかあったのかと」

「別になんでもいいでしょう」

「いや、俺は別にいいんだけどさ。お前さんに睨まれる教師が可哀想だなぁと。次なんか、あの先生だし、泣かしちゃうんじゃねぇかなぁとか」

 まったく、日ごろのツケでも回ってきたんだろうか。大して面識もない、というか私はまったく知らない男子生徒に話しかけられるとは、というか怖い顔って何気に失礼なこと言ってるって気付け。

「……時間割りを間違えて、教材を忘れてしまっただけです」

「いや、それってだけって話じゃないだろ」

 ええ、そうですね。でも、だからってどうしようもないんですよ。っていうか、こいつは何のつもりで話しかけてきたんだろうか。自慢じゃないが、こんな些細なことで話しかけられるほど、私はクラスメイトしていないのだけど。
 とか、そんな事を考えていたら、突っ立っていた男子生徒は自分の席の方へ歩いていった。
 まあ、当然の反応だろう。元々名前どころか顔もよく覚えていないような、そんな縁のない人だ、これだけ無愛想にしていれば離れるだろう。そう考えて、私はこれからの事に考えを移す。いつものことなので、今のことはこれ以上考えていても仕方がないし。

「ほらよ」

 ふいに声が聞こえ、私の机の上にどさりと、大量の教科書が置かれた。

「なんのつもりですか?」

「いや、どうせ俺は寝てばっかりで授業なんか聞いてねぇし、それなら有効活用されたほうが教科書も喜ぶってもんだろ。あと先生泣かすのも忍びないしな」

 なるほど、納得できる。って、できるか!
 なんだ、なにやら私の知らないところで、何か陰謀でも起きているんだろうか。いや、普通に私の知らないところで陰謀は起きているだろうけど、それにしても、こいつはどういうつもりなんだろうか。私に教科書を貸して何をするつもりなのか、もしやこれを期に私を嵌めようと考えているグループでもいるんだろうか。ああ、確かに私はどのグループにも入っていないし、何度か呼び出されたり嫌がらせをされたりした事はあるが、その手のやからは最初のうちに撲滅したはずで、今更私にかかわりあおうとするのがいるとは思いにくいのだけど。
 うん、どうでもいいな。結論――

「借りですね。後日きっちり返します」

「……おっとこらっしー」

 何やら不穏当な発言があった気がするが、このさい無視しておこう。今はともかく授業中の居たたまれない状況がどうにかなるということで、落ち着いておこう。うん、今日一日あの状況になるよりは、このよく知らない男子生徒に軽い借りを作るほうがまだましだ。
 私がそんな少し気楽になった頃に、教室の扉が開き次の時間の教師が入ってくる。相変わらずこの女性教師は時間より早く担当教室にくるものだ。と、思っていた隣に突っ立っていた男子生徒は自分の席へ戻っていっていた。


 一時期は危機を迎えていた今日の学校生活だけど、下心があるのかどうか判別がつかない好意によって、なんとか乗り切れた。後は今日のような失敗をしないように、きっちり買い物をして帰るだけだ。
 そう、後はなんの問題も起きるはずなかったのだけど、今日の度重なる不運のせいで私も精神的に疲れていた。だから、こう、前方不注意というか。あり大抵に言えば、前にいる人に気付かず、足に蹴りを入れた後に後頭部に頭突きをしてしまったのだ。

「……あー、えっと、ごめんなさい」

 おかしいな。私の方はそこまで痛くなかったんだけど、私の目の前に要る男子生徒は後頭部を抑えて蹲ってしまっている。その姿が蛙みたいで、つい無様ですねと口から漏れかけたけど、そこはなんとか抑えた。

「大丈夫ですか……」

「あ、はぃぃ……」

 どうも相当痛かったみたいで、蹲っていた男子生徒は涙声で答えて……。
 って、ちょっと待て、なんで私の顔を見て青ざめるかな君は。
 それは見た目も合わさって本当に蛙みたいに、青ざめた顔で口をパクパクとあけながら、私の顔を見て地面に四つんばいになっている男子生徒は言葉を失っていた。って、凄い失礼だな、私も、お互いに。

「あの……」

「ひっ、ひぃいい、ごめんなさいぃいいいいい!」

 咄嗟に両耳を手で塞いだ私は悪くない。というか、いきなり大声だすこの男子がおかしい。そう、おかしいのはこの男子生徒だ。いきなり耳を塞いでいても聞こえる声で『ごめんなさいごめんなさい』連呼したかと思えばものすごい勢いで頭を下げてくるし。なにかな、その閻魔大王の前に引きずり出された悪人のような態度は。

「ごめんなさいぃいいぃぃいいい!!」

「いや、ちょっと待ちなさい……」

 私の言葉がむなしく風に流れていく。最後に盛大に声を上げながら、頭を下げて、いわゆる土下座を敢行していた男子生徒は謝罪の言葉というよりは、なき叫び声に近いものをあげながら走り去ってしまった。
 ……居たたまれない。本当に居たたまれない。
 なにやら周囲から感じる視線が痛い。微かに聞こえてくる間違った認識の会話が痛い。やっぱり、何か陰謀にでも巻き込まれたのだろうか。
 うん、だからこれは必要なことで。決して私が悪いわけじゃないんだ。

 私は何もしてないっ!

 大ダッシュをしながらも背中に向けられる視線と、大きくなった会話が凄く痛かったです。



 此処まで来れば、今日が厄日なのは明確なわけだ。だから、こうこっそりと人との遭遇を減らすために小道を通って移動していたわけなんだけど、やっぱり厄日の時には何をやっても裏目にでるってことらしい。
 そんなわけで、現在私、男三人に睨まれてます。

「で、何か用ですか?」

「あ? 何か用だと、……てめぇ俺の面覚えてねぇわけじゃねぇだろ」

 まったくもって覚えていません。
 しかし、もし、かりに、本当に見覚えがあるのかどうか見てみる。低俗そうな日本人的金髪。肉体を苛めて心底馬鹿なんじゃないかと思えるような顔中にあるピアス。何かを勘違いした汚らしい服装。
 うん、やっぱり記憶にない。何やら顎にガーゼをつけているところが、心底五流以下のチンピラを思わせるくらいだろうか。

「記憶にありません」

「んっだらぁ!」

「いいじゃんいいじゃん、覚えてないってならさぁ、これからきっちり覚えさせてあげればいいんだし」

 低俗な金髪が私へ唾を飛ばした横で、あ、きちんと回避しましたよ。なにやら薄ぼけた茶髪に前髪だけを赤に染めた、これまた四流以下が決定していそうな男が、なにやら嫌らしい目つきで私を見てくる。うん、気持ち悪いなぁ。こういう男の視線がどれだけ気持ち悪いのか、少しはその軽そうな頭で考えてほしい。

「やんなら早くやろうぜ、人来ると面倒だしー……」

 二人の後ろにいた黒髪長髪の男が、吸っていた煙草を地面に落とした。あ、こら、ちゃんと消せって。こういった人には望むべくもないのかもしれないけど、できれば吸殻もきちんと処理してほしいものだ。
 って、なんだか、朝から苛立つ事が続いたせいか、私の思考も下劣になっている気がして、だめだめですね。

 で、そんな少し現実逃避気味な考えは止めて、状況を考えると、うん。

「がっ!」

 こいつらは私に犯罪的な行為をしようとしているという事で間違いないわけで、この金髪へ放った上段足刀は正当防衛だ、うん、間違いない。なにやら身長差のせいで顎に思いっきり入ったけど、多分大丈夫だろう。あれ、なんか既視感?

「……ま、たっ」

「このっ!」

 金髪が倒れる。それにあわせて横にいた赤メッシュが私の方へ踏み出して、手を伸ばす。でもそれはこっちにとっても好都合。いい間合いですよ。
 振り上げていた足を勢いよく戻し、それにあわせて体を捻る。丁度男に背中を見せるように足を畳んで、交差した足が地面を蹴って、勢いよく向かってきていた赤メッシュの鳩尾に蹴りを叩き込む。

「がっ、げっぅ」

 萎縮したように体を丸めてゆっくり膝を折り地面に倒れていく赤メッシュ、で、あとは逆側にいた黒長髪だけだけど……。

 そう思って黒長髪を視界に入れようと首を回そうとした時、いきなり襟首が引っ張られて私は背中から地面へ倒される。やばい、咄嗟に受身をとって衝撃を和らげて――

「づっ!」

 わき腹に衝撃がきて私は道を転がった。

「ったく、お前ら油断しすぎだろ。んなだから二回もやられんだよ」

 痛い痛い痛い。どうも黒長髪に襟首捕まれて引きずり倒された上に、この男容赦なく倒れた私のわき腹に向かって蹴りくれやがったらしい。まったく酷い奴だ。まあ、そう思っても口にはしないけど、だって――これから私がもっと酷いことするから。

 油断してるというなら、黒長髪もそうだ。私が女で、一発いい蹴り入れたからって、そのうっとおしい髪をかき上げながら、片手をポケットに突っ込んでる時点でこいつは馬鹿だ。
 だから、こうしてやられることになる。

「てめっ!」

 気付いた時には遅い。私は足払いをして体勢の崩れた男に上段後ろ回し蹴りを叩き込み、地面に倒れ掛かるのに合わせて上空に飛んでる。だから、このまま地面への接着と近く、私の全体重を乗せた膝が男の鳩尾に入るのは確定事項。

「ごぁっ!」

 悪いけど、こんなもので終わらせるつもりはない。やるなら容赦なく、だ。
 すぐさま上がった顎へ肘を叩き込んで、おまけで後頭部を地面にぶつけさせる。
 で、ここで油断するのは、この男達を見習うくらいに馬鹿だ。
 黒長髪の意識が飛んだのを確認して、さっき一番軽症だった赤メッシュが起き上がっているのを私は視界に捉えている。
 その動きは緩慢、まだ痛みが取れてないんだろう。だから私は容赦なく、頭を地面に向けている赤メッシュの後頭部に踵落としを決めた。



「はぁ、ほんとについてない」

 受身を取った時と、その後蹴られた時にコンクリートの上を転がったもんだから、手と膝に擦り傷ができてしまった。あとわき腹はまだ痛い。久しぶりに酷い目にあったもんだ。本当にあいつら私になんの恨みがあるのかと。
 ついでで言えば、膝の傷のせいか、それともちょっと汚れてしまった制服のせいか、買い物中の視線が少し痛かったのも辛い。

 でも、ともかく買い物も終わって、後は家に帰るだけだったんだけど。
 なんだろう。これはついてるんだろうか、ついてないんだろうか。今日のことを考えたら確実についてない事なんだけど。

「あ、染みるかい?」

「いえ、大丈夫です」

 何故か買い物帰りに、以前ちょっとした事故で出会った、私が心底苦手とする善い人なおじさんとばったり出くわしてしまった。で、さっさと回避しようとする私の抵抗もむなしく、傷を見つけられた私はこうして治療を受けているわけだけど。なんで消毒液とガーゼなんて持ってるんだろうこの人。

「はい、終わったよ」

「どうもありがとうございました」

「いやいや、怪我をしている子がいて、丁度わたしも手当てができる物をもっていたからね、当然だよ」

 いや、その当然が、個人的に凄く納得いかないんですが。

「……ほんと、ついてないです」

「なにかあったか聞いてもいいかい」

 それは詮索するような言葉じゃなくて、言いたいことがあったら聞くよみたいな、そんあ言葉。でも普段なら、そんな言葉も一刀両断してさっさと帰るとこなんだけど、今日はなんか立て続けに不幸があったせいで、私はつい今日の不幸を歩きながら話してしまっていた。
 よく考えたら凄い不覚だ。

「――そんなわけで、今日はついてないんです」

「ははは、どうだろうねぇ」

「……なんですか?」

「いや、朝大変だったのは君が昨日に準備しなかったからだし、学校は、はは、どちらかというとその彼に感謝することで、いい事だったんじゃないかな」

 む、確かに、そうだけど。でも、目覚ましは、私のドジか……。確かに学校のはあの男子生徒に感謝しないといけないかもしれない。うぅん、私の中での借りのレベルがちょっと上がってしまった。お返しちゃんとしないと。

「それに学校での男の子も帰りに絡まれた人達も、君が本当に覚えていないだけで、何かあったのかもしれないだろう」

「……う~ん、何か覚えているような覚えてないような」

「あははは。人はね、何であれ、自分の蒔いたものを刈り取ることになるんだよ。だから、きっと教科書を貸してくれた彼には何かいいものを、襲われた男達には悪いものを蒔いていたのかもしれないね」

「ああ、それって聞いたことあります。自業自得、でしょ」

「そうとも言うね」

 いや、どっちかというと自業自得のほうが分かりやすいし、短いし、よく知られていると思うけど。けど、此処に来てそうこられると。

「おっと、わたしはこっちだ。それじゃあね」

「あ、はい、ありがとうございました」

 最後まで人の良さそうな笑顔を浮かべておじさんは歩いていってしまった。その後姿が、なんだか今日の私には少し大きく見えて、そんなふうに感じてしまう自分が、ちょっと、やっぱり不覚だ。

「自分の蒔いたものを刈り取るのです、か」

 いい言葉ではあるんだけど、神様の言葉だと、なんか反発したくなる私は真性の不信心者なんだろう。


「なんか、上から教えられてる感じが、ムカツク」






 人は好意には好意を、悪意には悪意を返すもの。
 だから好意を得たければ好意を向けるべき。

 でも、人に好意を向けても、必ずしも好意が帰ってくるわけじゃない。
 だから、自分の中で、見返りが見込めるものにだけ、種を蒔く。

 それが、人ってものだと思う。

 どこまでいっても、人の行動は自分のための行動なわけだし。

 でもまあ、自分のやったことが返ってくるっていうのは、納得できる。


 でもなんか、神様にこぅしなさぁいと言われてるみたいで、
 私「は」反発したくなる。だからこんななわけだけど。


 やっぱり損な生き方かなぁと、ちょっとだけ思った今日この頃。

















 あとがき

 そんなわけで、第三弾? なんか今までのまとめみたいになっちゃいました。
 今回のネタは
「何であれ、人は自分の撒いているもの、それをまた刈り取ることになるのです」
   ――ガラテア 6:7
 でした。

 これは結構知っている人いるんじゃないでしょうか。まあ、作中にも出てきますが、自業自得と同じような言葉ですね。


 何やら本格的にこの女の子が主人公になりそうで怖いです。あっれー、おっかしーなー。なにやら色々適当に書きつつも、この女の子の過去とかもちょこちょこ出来上がったりとか、なんでだ、適当に書くつもりだったのに。
 で、一応分かるとは思いますが、後半の不幸な男子生徒は前回の彼で、金髪さんは前回の彼です。

 なんか今日は長くなってしまいました。
 う~ん、なんでだろう。でもまあ、3時間くらいの作品だったりします。あんまり考えてないので、さかさか~っと、むしろ勢いだけで形成されているというか。

 そんな感じでの切れっ端の物語でした。
 これ以上、この子で続くようならちゃんとタイトル考えたほうがいいかなぁ……。
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